自分自身のための ものづくり / 自分自身のためのものづくりメモ

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* Vista環境にて、PL-2303を使用したUSB接続COMポートで、TEXCELLのRubyシリアル通信ライブラリを用いてデータを受信できない。その原因と対処法

#プログラミング #Ruby #シリアルポート

事象

 Windows Vista の環境にて、USB接続のCOMポート(シリアルポート)を介して繋いだ機器のデータを、TEXCELLのRubyシリアル通信ライブラリ wincom.rb にて全く受信できない。teratermでは受信できる。。
 同じ接続対象機器・同じプログラムでも、レガシーな COM1 に繋いだならば受信できる。
 同じ接続対象機器・同じUSB接続シリアルポート・同じプログラムで、WindowsXP 環境では受信できる。

原因

 Vista環境にて、USB接続シリアルポートでは、ReadFileを実行した際、「読み取ったバイト数」として常にゼロが帰ってくるため。
 ドライバのバグか?

対処

 ReadFileの「読み取ったバイト数」は使わず、ClearCommErrorを実行した際に得られた COMSTAT構造体 の「受信バッファにあるデータのバイト数」を使う。
 ReadFileでそのバイト数読むと指示しているのだから、問題ない…と思う。問題あったとしても、常に0バイトよりはマシだ。
    def receive
(中略)
#                rcvchar = @wcrecv.unpack("a#{irlen[0]}")[0]
                rcvchar = @wcrecv.unpack("a#{ilen}")[0]

補足

 試したUSB接続シリアルポートアダプタは、以下2点。
 UC-232Aのドライバは、uc232a_windows_vista.rar (Ver._v1.0 2007-7-10)を使用。
 URS232GFは、Vista標準ドライバで利用できるとの事だが、できなかった。「URS232GFは一部ロットにて使用できません。」とのこと。チップ製造元であるProlificのサイトから、PL2303_Prolific_DriverInstaller_v10518.zip (2009/7/23 v1.0.5.18 )をダウンロードし、インストール。
 上記2点、チップ自体は同じか。ならば、ドライバもほぼ同一なのだろう。

あとがき

 今までTEXCELLのwincom.rbをありがたく便利なブラックボックスとして使わせて頂いていたのだが、中身を見て、色々と面倒な Win32API を隠蔽してくれていた事を実感した。今回必要に迫られてベールの下を覗いたけど、Win32APIは直接触らずに済むならそうしたい代物だ。


関連ページ

TEXCELL Rubyシリアル通信ライブラリ
http://www.texcell.co.jp/ruby/wincom/rubywincom.html

hirax.net::wincom.rbのCOM10以上対応
http://www.hirax.net/diaryweb/2009/07/29.html

Serial Communications in Win32
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms810467.aspx

Windows/Vista/USB-RS232C(シリアル) - Tomocha WikiPlus
Windows Vista で動く、USB-RS232C変換ケーブル情報
http://wiki.tomocha.net/Windows_Vista_USB-RS232C.html

create : 2009/09/09 (Wed)
update : 2009/09/09 (Wed)